――『キングちゃん』のように、視聴者からの要望がきっかけで復活した番組は、これまでにもあったんでしょうか?

【森本】いや、おそらく初めてではないでしょうか。

【佐久間】聞いたことないですね。番組のDVDが売れたことで復活した、というケースはこれまでもありましたけど。パッケージになると、制作局だけではなく、コンテンツビジネス局などの他部署も動いてくれるので。3~4年前は、そういうパッケージの売り上げが放送する番組にも影響を与えた過渡期でした。でも、これから配信ビジネスが重要になってくることはわかっているので、SNSの反響も今までより無視できなくなってはきています。

――視聴率ではなく、録画率が出ることで、実態がわかったことも多くありますよね。

【佐久間】ドラマも録画率は高いですが、アニメはさらに高くて、視聴率の5倍くらい録画されてますね。それと、自分でも驚いたのが、土曜日に放送しているテレ東の番組の中で一番録画されているのが『ゴッドタン』なんですよ、録画率を見ると。視聴率より数字がいい場合もありますから。

「面白いと思った人は、だいたい黙ってる」

――とはいえ、メールフォームなり電話なり、直接局に届く声というのは、番組の存続や応援ではなく、やはり苦情がほとんどですか?

【森本】はい。もう圧倒的に。ポジティブな意見は、3割もないと思います。「このドラマのここがよかったです」とか、たまに来るんですが。

【佐久間】面白いと思った人は、だいたい黙ってますからね。しっかりアクションを起こしてメールまで送ってくる人は、実はそんなにいないんですよ。

――せっかく面白いと思う番組があったら、黙ってないでしっかり伝えたほうが視聴者にも製作者にも良い結果をもたらすんですね。

【佐久間】そうですね。ただ、『キングちゃん』は確かにたくさんの要望があって復活したわけですが、それは僕ら制作サイドが誠実にファンと向き合ったからかな、というのはあります。正直、どんなにメールが来たって、まったくメールボックスを開かない人だっていますからね。だから伝えたいのは、「声は意外に届く」ってことと、そういう意見があったことで番組が続いたという感謝の気持ちです。

――6月で2期も終わってしまうんですよね。また反応次第で復活はありえるんでしょうか?

【佐久間】今回も1クール限りというのは決まっていたことなので、いったん終わります。今後も、安住の地となる枠を探し求めていきたいですね。

■番組情報
『NEO決戦バラエティ キングちゃん』
放送/テレビ東京にて、毎週火曜0:12~1:00

http://www.tv-tokyo.co.jp/kingchan/
千鳥がMCをつとめ、ゲストで登場する人気芸人たちとさまざまな企画で対決するロケバラエティ。アシスタントやドッキリのターゲットとして、注目度上昇中のアイドルやグラドルが登場する点も要注目。放送終了後、TVer、GYAO!、ニコニコ動画にて1週間限定で最新回が視聴可能。