日本マイクロソフト
効率的な働き方で生産性もアップ

(左)資生堂が日本マイクロソフトの協力のもと、開発した自動メークアプリ「TeleBeauty」の共同発表会の模様。(右)日本マイクロソフト コーポレート コミュニケーション本部 本部長 岡部一志さん

日本マイクロソフトのダイバーシティは女性だけでなく、誰もが活躍できる環境をICTの仕組みで実現するところに特徴がある。

全員が「Skype for Business」を使い、どこにいてもテレワークができる。フェイス・ツー・フェイスに近い感覚のweb会議も可能だ。

ダイバーシティが本格化したのは2008年に樋口泰行氏が社長に就任してからと、コーポレートコミュニケーション本部本部長の岡部一志さんは言う。

「最初は女性活躍からでした。女性のほうが管理職になる意欲や率が少ないとか、出産で退職するとか、そんなケースが珍しくなかったからです」

11年、都内に5カ所あったオフィスを統合し、品川に本社を移したときに社内のフリーアドレス化やテレワークの働き方が進んだ。次第に女性だけでなく、すべての社員がオンとオフの時間を上手く組み合わせ、効率的な働き方を目指すようになり、実際に生産性も上がった。

最近、同社は資生堂に協力し、ノーメークでも画像処理でメークしているように見せる「Skype for Business」用アプリを開発した。ダイバーシティが新しいビジネスを生み出す可能性が見えてきた。

▼Microsoftの取り組み

「制度は整っているけれど働き方が変わらない会社」から……
・場所・時間問わず仕事ができ、活躍できる環境
・チームメンバー間の信頼関係を重視
・評価システムは成果主義に

<こんなこともやってます!>

●1:1(ワン・オン・ワン)
上司と一緒に期初に明確な目標を設定するが、1、2週間に1度程度、1:1という面談も上司と行い、目標達成を目指す。もちろんテレワークを使って行うことも。

●テレワーク勤務制度
最大週5日のテレワークの利用、フレックスタイム制のコアタイムの廃止など、社員がフレキシブルな働き方を実行でき、活躍できる。

●テレワーク週間
マイクロソフトが2012年から、テレワークの取り組みとして進めてきたプロジェクト。賛同企業には同社のテレワークシステムを貸し出す。2016年度は「働き方改革週間」を実施。