2017年6月2日(金)

検証!カレーは本当に「飲み物」になるか

スープ割り、ミキサー、ご飯入り!?

dancyu 2015年8月号

文・西澤千央 撮影・牧田健太郎 料理・城 みゆき 協力・dancyuカレー部員(bamuse、tnbk、えぬ、ぽちにゃん、カレー大好き、あかりん、totti_azzurri 10)&アンケートに回答してくれた部員の方々

「カレー好きは、カレーは飲み物と言う。だったら本当に『飲み物』になりえるのか、一度挑戦してみたいです(bamuse 40代・男性)」。これはdancyuカレー部が出した「理想のカレーを考えよう」とのお題に、ある部員が寄せた回答だ。そこでdancyuカレー部員を緊急招集、ものすごい量(80人分!!)のカレーを準備して「カレーは飲み物か」を検証してみた。

検証1:まずは、そのまま飲んでみた

結果……具が詰まった!

▼カレーをコップで飲む日が来るとは!

なにはともあれ、まずは普通のカレーを飲んでみようということになった。コップにカレーをドボドボ注ぐ。そのビジュアルには圧倒的な違和感が漂う。

「ストロー倒れないんだ……」。部員の一人がつぶやく。静まり返るキッチン。

「食べ物で遊んでいるわけではない」。自らにそう言い聞かせながらストローを吸う。そして口に広がった味はあっけないほど「カレー」であった。

なんとなくホッとしたのも束の間、すぐにストローに具が詰まり、それ以上飲むことが不可能に。しかしこれは意味ある一歩に違いない。とにかくわれわれはコップでカレーを飲んだのだから。

検証2:次に、薄めて飲んでみた

結果……飲みやすくなった

▼カレーの価値観が変わっていく……

そのままではどうにも飲みにくいことに気づいたわれわれ。濃度を下げるため、そのままカレーに「水」「コンソメスープ」を少しずつ加えてみた。

先ほどまでコップの中で仁王立ちしていたストローが、ここで初めてコップの縁へと倒れ込む。こうなるだけで一気に“飲み物っぽく”なるから不思議だ。

「あぁ飲みやすくなった」と部員たちの表情も幾分穏やかになる。いくつか試した中で、最も美味しく感じたのは「スープ3割」。飲みやすさもあり、カレー感もある。ストローでカレーを吸うという現実に、自分たちの中の何かが目覚めていくのを感じていた……。

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西澤 千央