英語が話せる東南アジアの観光客も利用

三宅義和・イーオン社長

【三宅】私どもイーオンも外国人教師の採用活動を海外で展開しているのですが、実は関西地区の希望者が多いのです。

【濱田】そうですか。東京ではないわけですか。

【三宅】全国に250の教室がありますが、東京もさることながら、関西人気は目立っています。やはり「京都に行ける」ということが大きいのではないでしょうか。もちろん、採用者の希望にすべて添えるということはありませんが、大阪の教室で働ければ、京都は目と鼻の先です。

ところで、ガイドを希望される外国の方はどこの国の方が多いのですか。また、関西方面では、京都、奈良、大阪、神戸、姫路とありますけど、どこを希望される方が多いでしょうか。

【濱田】まず、国、地域としては英語圏のアメリカ、欧州、カナダ、オーストラリアの方が多いです。と言いますのも、私どもに登録・参加しているボランティアガイドが使える言語が基本的に英語だからです。それ以外にも若干名でありますが、ドイツ語やフランス語、スペイン語ができる人がいます。ロシア語とかイタリア語も何とか可能といったところです。最近の傾向としては、特に東南アジアで英語が使える観光客からのリクエストも増えています。

三宅社長がおっしゃるとおり、目的地の一番人気は京都ですね。その次に大阪、そして奈良、少し減りまして神戸。あとは、和歌山、滋賀といったところでしょうか。この2県はガイドをスタートさせた当時はまったくリクエストがなかったのですが、絶対数こそ少ないもののニーズが出てきました。

【三宅】VISITKANSAIのガイドを希望する場合、どのようにして申し込めばいいのでしょうか。

【濱田】私どものウェブサイトにアクセスしていただき「リクエストフォーム」に必要な情報をご入力してもらいます。そのメールが運営部門に届きますので、観光日程と目的地、人数などの内容を確認して、特に問題がなければメンバーに開示してガイド可能な人を募ります。

【三宅】何年も続けていますとリピーターの方もいるのではないですか。

【濱田】全体の割合としてはまだ多くはないですけれども、日本に来たときにVISITKANSAIのガイドを受け、帰国後に「面白かった。また日本に行き、関西に寄る機会があったら、もう一度頼みたい」ということはもちろんあります。あるいは、そうした人からの口コミで、リクエストしてくる人たちもいます。とても光栄なことです。

【三宅】おそらく、対応の素晴らしさが満足度を醸成し、知り合いにも紹介をするということですね。当然、ボランティアガイド個々のスキルも高いと思いますが、現在、VISITKANSAIには何人ぐらい登録されているのですか。年代や性別、プロフィールを教えてください。

【濱田】私を含めて26人です。そのうち女性が3分の2を占めます。働く女性はもとより子育て中の主婦もいます。男性ではリタイアをされて比較的時間に余裕があるという人も登録しています。現在のところ学生はいません。