「コロケーション」も英文検索で

単語には、よく一緒に使われる組み合わせがあります。

動詞と名詞の組み合わせ、形容詞と名詞の組み合わせ、動詞と副詞の組み合わせなど、単語同士の相性のようなものがあります。

同じような意味の動詞なのに、こちらの動詞にはこの名詞がつくけれども、あちらの動詞につけるとなんだか合わないといったものです。

たとえば日本語でも、「事件が発生した」とはいいますが、「事件が生まれた」とは言わないように、同じような意味でもこの単語にはこの単語がくっつくといった決まりがあります。

こうした組み合わせのことを、「コロケーション(collocation、語と語のつながり)」と言います。特に動詞と名詞の組み合わせは重要です。

英語を話したり書いたりするには、コロケーションが重要なので、単語を覚える時には例文まで調べ、どんな単語とよく組み合わされるのかを知っておきましょう。

「ミーティングの時間を設定する」「出張時期を調整する」など、どのような動詞と名詞の組み合わせになるのか。日本語に引っ張られると、英語としては不自然な表現になってしまうことがあります。

辞書で似たような例文が出ていないか、ネットを検索して動詞と名詞の組み合わせを調べてみてもいいでしょう。

なお、「この表現でいいのか?」と自分で考えた英文が自然な表現かどうか迷う時は、私はGoogleで検索します。

候補の英文をGoogleに“”(かっこ)つきで打ち込んで検索すると、クォーテーションマーク内の英文と同じものが含まれた英文がヒットします。そこで数千万件のヒットがあれば、一般的に使われている表現だと判断できます。

2つ、3つ言い方の候補がある時は、それぞれ検索してヒット数を比べてみます。そこで圧倒的な差があれば、少ないほうは、「違和感のある使われ方なのだろう」と推測することができます。

正しいコロケーションをどれだけ覚えているかが、しっかりとしたビジネス英語を使えるかどうかの試金石になります。