内部通報制度で解雇を防止

就業規則の中でも、とくに新入社員にかかわってくるのが試用期間の長さだ。試用期間は、一般的に3カ月から半年。この期間は本採用後より解雇が容易。新入社員は本採用後にも増して言動に気をつけなくてはいけない。

かといって、無理をするのもよくない。慣れない仕事や職場の人間関係で苦労している人は多いはずだが、試用期間中の解雇をおそれて平気なふりをすると、本格的にメンタルをやられるおそれがある。

「多くの企業はコンプライアンスやメンタルヘルスの相談窓口を社内に設けています。職場でハラスメントがあったり、過重労働や適性の問題で悩んでいるなら、迷わず相談窓口に連絡しましょう。相談後に解雇すると不当解雇と言われかねないため、会社はかえって解雇しにくくなります。身分が不安定な試用期間中だからこそ、積極的に活用して身を守ってください」

(図版作成=大橋昭一)
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