外資系や海外で活躍の……「900点越え」勉強法

どこに出しても「英語が堪能」という名刺になるであろう、TOEIC900点の肩書。しかし全受験者の3%だけが900点以上になるよう設定されており、正答率9割でも到達しないというから驚きだ。

「リスニングはほぼ満点が求められ、全部のパートを均等に正答する必要があります。公式問題集を中心に、模試をパッケージとしてまるごと演習するのが王道です」(浜崎さん)

そして具体的な試験対策だけではなく、「TOEICの問題をひとつの素材としてとらえ、会話やプレゼンの場面で話したり、自分がメールを書くつもりで書き出したりしてみる」(大里さん)など、英語力を向上させる実践的な練習も取り入れたい。

「900点を目指す人の多くは、高い壁にぶつかって、一度は挫折しかけるものです。そこであきらめず、『絶対に達成する!』と信じる強い意志が、何より必要かもしれません」(大里さん)

<勉強法1:新形式に対応する>

▼リズムが狂わないように問題集をやりこもう

図のように、新形式が採用されたテストでは平均点が一気に落ちた。

「旧形式の問題と新形式の問題が別々だったらわかりやすいんですが、旧形式の問題の中に新形式の問題がポツポツと交じっています。何も予習せずに解答していくと、『こんなタイプの問題はなかったな』とリズムが狂ってしまい、点数に影響するんです」(浜崎さん)動揺しないためには、新形式対策の問題集をやりこみ、微妙にタイプが変わったパート3、4、6、7の問題傾向を把握しておくこと。大里さんは新形式のキーワードである「文脈を理解する」必要性を説く。

「以前にも増して、問題をきちんと復習し、内容をしっかり理解することが大事です。最初は時間がかかるかもしれませんが、徐々に読解力が上がって、新形式問題にも惑わされなくなります」