ビジネス界で幸せを考える

瞑想によって自己の内面を観察し、現在に集中する心のエクササイズとして、数年前から、ビジネス界でも注目が高まっているマイドフルネス。ビジネス界でのマインドフルネス普及活動に尽力しているのが一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティチュート代表の荻野淳也氏だ。マインドフルネスを実践しながらメディア・プロデューサーとして活躍する清水・ハン・栄治氏とともに登壇し、その有効性について言及した。

(左)中村一浩氏、清水・ハン・栄治氏、荻野淳也氏、前野隆司教授(右上)ホッピービバレッジ 代表取締役 石渡美奈氏(右下)ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス 取締役 人事総務本部長 島田由香氏(撮影=Shinji Steve Umeda/Office Solutions)。

「“マインドフルネス”ばかりが良くて、その真逆の“モンキーマインド”と呼ばれる、心があっち行ったりこっち行ったりしている状態が相対的にダメなものだよねと思われがちですが、そういう状態を否定するのではなく、様々なビジネス局面に応じて双方を使い分けられるようにするのが大切だと思うんです」(清水・ハン・栄治氏)

「グーグルの『プロジェクトアリストテレス』という成果を残し続けるプロジェクトについての研究があります。そういったチームの共通点で最も重要なのはサイコロジカルセイフティ、つまり、心理的な安心安全の場です。ひとりひとりがマインドフルに“いま、ここに”いて、自分の在り方に気づき、オープンな態度でいる。そういう人が集まっているチームには、厚い信頼と高いモチベーション、強いきずなが生まれ、チームとしての成果につながるのです」(荻野淳也氏)

その後もコーチングや地域活性、コークリエイション、イノベーションといったプロフェッショナルたちが相次いで登壇した。