お悩み2:お茶出しは女性がすべきですか?
うちの会社は総合職採用しかしていないので、上司から来客時にお茶出しをよく頼まれます。同期の男性には頼まないのに、どうして女性ばかりに? 正直言って、仕事が立て込んでいるときは迷惑です。(30代女性)

「お茶出しが女性の仕事なのかどうか」という質問に対する私の答えは「ノー」です。ただ、このルールは職場によって異なります。そして、そのルールは働く私たちひとりひとりがつくっていくものです。

写真=PIXTA

私の会社では「お茶出しは新人の仕事」と決めています。性別を問わず、同じようにお茶出しをお願いします。

旧態依然とした価値観にイライラしている場合ではありません。“うちの部署の常識・ルール”をどんどんつくっていきましょう。

ここでもケンカ腰になる必要はありません。上司に「○○さん、応接室にお茶をお願い」と言われたら、にっこり笑って「1年生、行かせます!」と答えればOK。「ほら、呼ばれてるよ」と部下を促せば万全です。もちろん、男女分け隔てなく声をかけることです。

「男性だから」という価値観の押し付けにも敏感になりましょう。たとえば、女性社員が荷物を運んでいるとき、「ちょっと○○君、代わりに運んであげて」と男性社員を駆り出していませんか?

ここもやはり、「新人だから」のルール適用がおすすめ。女性社員ひとりでは手に余る力仕事なら、2人で協力すればいいのです。

男性に手伝ってもらうのはやめましょう。都合のいいときだけ、“女”を利用しないこと。こうした日々の積み重ねが、ジェンダーフリーな職場の実現につながるのです。

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