第1号は例外的に、15年12月に町が町制施行60周年事業として実施した「出会いの場」をきっかけに結婚したカップルに、古里駅近くの民家が贈呈された。16年度は10月5日から11月15日までの受付期間を設定し、小丹波と梅沢にある2棟で募集した。

JR青梅線・古里駅から徒歩13分ほどの小丹波にある今回募集した物件。宅地面積は96.58平方メートルある。建物は木造2階建てで、4LDKだ。

「37家族から仮申し込みがあり、現地での説明会を経て、19組が本申し込みをされました。都内と近県、遠くは沖縄県の人もいました」と新島室長はいい、このうち10人家族と4人家族への譲与が12月5日に決定した。

無償という魅力もさることながら、申込者が一様に評価するのが、新島室長が「日本一」を自負する、同町独自の子育て支援の充実度なのだ。保育園は待機児童ゼロで、1子目から保育料、医療費は全額助成。4歳の子を筆頭に2歳間隔で3人の子どもがいて、町単独の支援策すべてを活用すると、支援金額は合計で702万9600円にもなる。

「事業が根付いていけば、地域の活性化につながる。また、現在は2つの小学校と1つの中学校で児童生徒数は200人強ですが、転校生が入ることで、いい意味での刺激になればと考えています」と新島室長は語る。

現在、奥多摩町内には450軒もの空き家がある。当面は、このうち2割を若者定住応援住宅などで活用していく。これからも掘り出しモノの物件が出てくる可能性が高く、関心のある人はウオッチしてほしい。