トランプの孫8人全員がユダヤ人

トランプの長女イバンカが、ユダヤ人であるクシュナーとの結婚前にユダヤ教に改宗したことは、日本でも既に広く伝えられている。一方、イバンカの子供3人含めて、トランプの孫全員がユダヤ人であることは、日本ではほとんど伝えられていないことではないだろうか。

2017年2月の米国出張中に、筆者はニューヨークにおいて夫婦で不動産会社の共同経営を行っているユダヤ人の女性から、いろいろと話を聞くことができた。この女性は夫婦揃ってトランプと親しくしている他、クシュナー家とも懇意にしている事業家である。彼女から聞いたところによると、トランプには現在8人の孫がいるとのこと。長女イバンカには子供が3人、長男トランプジュニアには子供が5人。次男のエリックにはまだ子供はいないものの、トランプジュニアとエリックはそれぞれがユダヤ人の女性と結婚。ユダヤ教では、母親がユダヤ人で他宗教に改宗していない人、ユダヤ教に改宗した人をユダヤ人と定義していることから、トランプの孫8人全員がユダヤ人であるとのことであった。

彼女の見立てによれば、「ニューヨークで不動産事業を営むには、不動産と金融両面においてユダヤ人と親密な関係性をもつことは重要である。しかし、トランプの孫8人全員がユダヤ人であることは、単にビジネス上の重要性や偶然の出来事ではなく、トランプ本人が信仰上も近い価値観をもっていることによるものではないか」とのことであった。

なお、彼女は「トランプは家族を大切にすることには定評があり、コア支持者の間ではこの点も高く評価されている」という点も強調していた。トランプの大統領選挙では、長男トランプジュニア、長女イバンカ、次男エリックも強力な応援を行っているが、この3人はとても兄弟仲がいいとのことである。