まずは「結論」、ときどき「驚き」で引き付ける

PREPとは、Point(要点・結論)・Reason(理由)・Example(例)・Point(要点・結論)のこと。まず結論から入り、それをサポートする理由を伝え、例を挙げ、またポイントでまとめるというものだ。

SDS法は、Summary(要点)、Details(詳細)、Summary(まとめ)だ。どちらも簡潔に内容を伝えられ、説得力を持たせやすい。以前にご紹介したエレベーターピッチなど(http://president.jp/articles/-/11311)、短い時間では特に「結論」から伝え、時間があるなら具体例を挙げて自分の主張を強めていくことが効果的だ。

こうした組み立ての中で、自分にとってのキーワード、強調したい部分を目立たせるようにメモを作っていくわけだ。ところが、松本さんはこんな風にも話す。

「結論から話すことを当たり前にするんです。PREPやSDSなんて覚えなくていいです。『何それ?』と疑問を抱かせて話に引き付け、『実はこうなんです』とちょっとした驚きを与える。その繰り返しだと思えば簡単です」

では、PREP法を少し簡単にして、私たちが使いやすくしてみよう。

●まずは結論(主張を伝える)
●疑問を投げかける(なぜそうなのか?など、相手を引き付ける)
●驚きを与える(実例や数字で、インパクトを与える)
●結論(もう一度主張&相手に具体的な行動を促す)

元人気アナウンサー松本さんの人を引き付ける話術の基本は「まずは結論」。そして「相手と対話」と「驚きの提示」だ。難しいことなど覚えなくても、これだけで充分に話に引きこめる。

伝えることは、文章を読むことではなく、自分の考えや想いのたけを相手に理解してもらうこと。目指すのは「一度聞いたらスッキリわかった!」と思ってもらうこと。自分だけで話すのではなく、相手の反応を生かしながら対話を心がければ、話には血が通って自然とわかりやすく、魅力的になる。そして、きっと成果につながるはずだ。