「生活費の不足分のみ働く」と、割り切る

定年後の転職や再就職はなかなか想像がつかないと思いますが、1カ月に最大8万円稼げる仕事で充分。そう考えれば、ぐっとハードルが下がりませんか?(そして、現役時代になんとしてでも数千万貯めなければいけないというプレッシャーから少し解放されます)。

自分たちの生活を維持するための仕事ですので、何も嫌な仕事を選ぶ必要はありません。現役時代よりも、金額も働き方もより自由に自分本位でやりたい仕事を選べば良いのです。

シニア層の働き方は主に、次のような選択肢が考えられます。

・定年後も継続雇用(正社員)で働く
・定年後に一時退職し契約社員(再雇用)になる
・再就職(転職)する
・派遣・パート・嘱託・アルバイトをする(人材派遣会社・ハローワークなどを活用)
・独立起業(自営)する
・シルバー人材センターで働く……。

収入レベルはケース・バイ・ケースですが、ちなみに公益法人全国シルバー人材センター事業協会のサイト(http://www.zsjc.or.jp/index)によれば、「一定した収入保障はありませんが、全国平均で月8~10日就業した場合、月額3万~5万円程度になります」とのことです。

【「シルバー人材センター入会のしおり」(http://www.zsjc.or.jp/img/index/pamphlet_3.pdf)より】

同協会に登録している会員がどんな仕事をしているかといえば(平成26年度の場合72 万人の会員が 3050 億円分の仕事をした)、「シルバー農園作業・屋内外清掃など」「施設管理・空き家管理など」「家事援助および子育て支援サービスなど」「販売員・店番・集金など」となっています。