【複雑な条件の自動見積書を作りたい】

[2]VLOOKUPを応用して使いこなそう

VLOOKUPは便利な関数だが、検索値に入力できるのは1つのデータ。つまり検索できる条件は1つのみだ。もし検索したい条件が2つ以上ある場合は、2つの条件を組み合わせて、1つの条件を作ってみよう。このやり方を身につければ、見積書などを作るとき、対応しやすくなる。

(a)どの商品も白と黒の2種類があり、それぞれの価格も異なる。これを「商品」と「色」の2条件から検索し、価格を出すのが目的だ。

(b)色のセルの右に、「検索コード」という新しい列を作成。商品と色の2つのセルを組み合わせる式を「&」を使って入力する。

(c)計算式をそのまま下へコピーすると、「ディスプレイ黒」「プリンター白」など、2つのセルを足した言葉が表示される。

(d)同様に、商品単価一覧にも「検索コード」の列を作成。商品と色を組み合わせた計算結果を表示させる。そして下にコピー。

(e)見積書の「価格」セルに、VLOOKUP関数を挿入。検索値は検索コード、範囲は商品単価一覧の検索コードと価格を指定。列番号は「2」に。

(f)「ディスプレイ黒」の価格が反映された見積書。下のセルにコピーしていくと、他の商品の価格も表示される。

(g)最後、合計のセルにSUM関数を挿入。商品価格を範囲に指定することで、合計金額が出てくる。

【完成】合計金額が表示されて、表が完成。3つ以上の条件でも、&でつなげて1つの条件にまとめることが可能だ。