大阪維新の会と似た動き?

2月5日に投開票が行われた千代田区長選挙、小池都知事が支援した現職の石川雅己候補が1万6371票を獲得して圧勝した。首長選挙としては異例の全国的な注目を集めたこの選挙、小池知事と都議会自民党や都議会のドンと呼ばれる内田茂都議との「代理戦争」とされ、その「代理戦争」に小池知事が勝利して7月に投開票が行われる予定の東京都議会議員選挙での小池「新党」の勝利・躍進に大きく弾みがついたと言われている。

実際に「代理戦争」であったかどうかはさておき、この選挙を経て小池「新党」への期待と注目は更に高まったと言っていいだろう。

さて、この小池「新党」、東京都政に関する限りでは、守旧派や利権の巣窟とされる都議会自民党と対決して、「都民ファースト」の都政を実現するために「東京大改革」を進めるとされている。そしてその「東京大改革」の円滑な推進のためには7月の都議会議員選挙で小池「新党」が過半数を獲得する必要があるということになっている。

と、ここまでだけなら単なる都政における動きに過ぎないが、この小池「新党」、都議会での大躍進を足掛かりにして国政進出までうかがっているとも言われている。国政政党となると、小池「新党」、自民党と組むのか、民進党と組むのか、はたまた第三の道を選ぶのか。

そもそも、小池「新党」といっても、現状では強いて言えば都民ファーストの会がそれに該当しうるぐらいで、それもあくまでも地域政党であり、それがそのまま大きくなるのか、小池知事を支持するグループが群雄割拠するのを総称して便宜的に「新党」と呼ぶような状態になるのか、いまだ不明である。

それに小池知事自身は自民党員のままであり、進退伺は提出しているものの離党届は提出していない。もし離党する気があるのであれば、最初から離党届を提出してしかるべきであるが、小池知事はいかなる御所存か?(当然のことながら、小池知事は都民ファーストの会には所属していない)