本業は保険ではなく「水木」業

札幌支社、水木仁さん(エグゼクティブ・ライフプランナー)に仕事観について尋ねてみると、「『水木』という商売をしていて、生命保険販売は副業みたいなもの」と答えてくれました。保険以外の頼られごとに応えるのが本業だと考えているそうです。

水木仁さん

恩義やご縁に対しては、より大きくして返す。それは金額でなく、感動の大きさだという水木さん。いい意味で「裏切る」ことも、人の記憶に強く残るので、さらにいいとのことです。

「あるコーヒーチェーンに全国的に大人気のデカいスイーツがあって、つくっているのが大学の同級生なんです。普通は1カット単位で売っていますが、彼に注文して1ホールまるごとお客さんに送ったりもしました。そういうものが届くと相手はびっくりするでしょう? その『えー!?』とか『わー!』という反応が、営業としては嬉しい」

これまでに十数名の後輩を指導してきた水木さん。「ライフプランナーは生き方が問われる」という考えから、セールスを離れた場でのちょっとした振る舞いにも目を配っているそうです。

「たとえば、若手を鮨屋に連れて行くと、みんな握りなどを頼みますよね。その途端に僕はうんざりして、こんなことを言ってしまうんです。『なんで鮨屋で鮨を食ってるんだ?』『え? 鮨屋って鮨を食べるところじゃないんですか?』『違うよ。そば屋に行ってあえてそばを食わないで、店の主人と言葉を交わしながらじっくり酒を飲むことがあるだろう。なんでそういう思考ができないんだ』って。

必死で鮨食って、僕や主人と何一つ喋らない。『美味しい鮨を食いに来ました』と目的意識だけが先行しているんですよ。

保険屋が保険を売るのも同じ。誰から買っても同じような商品をどうして自分から買おうとしているのか、そこが大事なところじゃないですか」