古典的名著を読み、新しい取り組みが「気づき」に通じる

【2:刺激指数の高い本】

読書をする習慣がある人は、それだけで刺激量が多いということになりますが、刺激指数の高い本を読むことをお勧めします。

古典的名著は、刺激指数が高い可能性があります。『論語』、『孫氏』、『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著)、『人を動かす』『道は開ける』(以上、デール・カーネギー著)、『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)などです。

また、偉大な経営者は、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』など歴史の古典を読んでいるというエピソードをよく聞きます。さらに異分野の研究からヒントをもらう人も多いものです。

経営コンサルタントとして有名な堀紘一氏は生物学など一見、経営と関係ない書籍をたくさん読むそうです。そのほうがインスピレーションをもらったり、物事の本質をつかんだりするのに効果的だと語っています。

【3:刺激指数の高い体験】

気づきが生まれる瞬間。それは、頭の中で起きるというより、身体感覚的でかつ深層心理レベルで起きている感覚に近いように思います。

最も身体感覚や深層心理レベルで大きな気づきが生まれるのは体験です。新しい挑戦をしたり、困難な状況に入ったり、大きなリスクをとって行動したりするとき、私たちの脳は大きな刺激を受けます。一種の緊張状態になるからです。

そして、行動すると確実に感情レベルで不安や恐怖があり、拒絶への恐怖もあります。しかし、それを乗り越え達成すると、身体感覚レベルで体験として得たものは、単なる知識ではなく、暗黙知の集合体である知恵となって体に残ります。

刺激指数の高い体験が、気づきを与えてくれるわけです。そのために、
・意図的に全く新しい行動をとってみる
・新しい人と組んでみる
・新しいやり方を試してみる
・通常より目標を刺激的なぐらい高めてみる
・リスクのある挑戦に挑んでみる

以上、人と会う、本を読む、体験するという3つの切り口をご紹介しました。

いつも通りの安全圏内から抜け出して、「刺激指数の高い」人・モノ・コトに対して積極的にアプローチしてみてください。人生を変える気づきは、案外、自分の想定していない“不思議なところ”からやってくるものです。

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