男性が女性を食事に誘うことで交際に発展するのが常だが、成功率を高めるテクニックはあるのか。

「初めて会うときは、ランチやお茶に誘ってみては。お酒なしの日中のお誘いは女性から喜ばれる傾向があります」(田山氏)

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恋愛婚活アプリで陥りがちな行動にも注意が必要だ。

「サービスによりますが、入会直後の方は検索上位となり、画面の一番上に上がってくることが多い。そこで、『新しい人で、好みのタイプだ』とすぐに飛びつき、時間や力を注ぐべきではありません。その人たちは人気が高く、1日50~60件以上の異性から連絡がくるそうです。メッセージを送っても返信が返ってこないことが多いし、アプローチする人も多いので熾烈な競争が繰り広げられます」(青木氏)

そのほか、最終ログイン履歴が1カ月以上経っている人は、アプリに登録しているだけで現在は利用していないケースが多いと青木氏は警鐘を鳴らす。

デートを確約する結婚相談所も

実際にマッチした相手に送るメッセージの文面は、どのようなものが効果的か。

「数回メッセージをやりとりし、人となりがわかってからデートに誘うのが通常の流れです。そのときにいきなりデートの具体的な日程設定から入ってはいけません。仕事が一段落ついたときや季節の変わり目に合わせて、『仕事疲れを癒やしに、美味しいものでも食べに行きませんか?』などとざっくりとした提案をして、相手から小さな『YES』を獲得することが先決です。その後に『今週、来週末あたりいかがでしょうか?』と、幅を持たせて日程調整に入るのがコツです」(青木氏)

「相手を探す」だけでなく、「交際」や「決定」のプロセスまでを支援するのが結婚相談所だ。交際相手とマッチングするためのシステムと、登録者をサポートしてアドバイスなどを行う担当者がいる。

恋愛婚活アプリよりも費用はかさむものの、冒頭で青木氏が挙げた3要素をカバーしているので、それに見合った働きを期待できそうに思える。だが、「大小合わせて約4000の結婚相談所があります。担当者によるサポートをあまり期待できない業者も少なくありません」(同)。