2017年1月20日(金)

「ショートパスタ」のおいしい食べ方

dancyu 2015年4月号

文・上島寿子 撮影・大志摩 徹 ショートパスタについて教えてくれた人:岡田幸司さん、小野清彦さん、五郎丸靖子さん、堀込 玲さん

▼ショートパスタについて教えてくれた人
・岡田幸司さん/イタリア食材店ピアッティ」店主
・小野清彦さん/「ダノイ日本橋」シェフ
・五郎丸靖子さん/三越伊勢丹 グローサリー バイヤー
・堀込 玲さん/バリラ ジャパン

どうしていろんな形があるの?

パスタの形状は180種類ぐらいと言う専門家がいる一方で、300種類、650種類、いやいや2000種類は超えるという声もあって諸説紛々。ショートパスタに限っても相当数あることは間違いない。

そんな種類の多さは、パスタが地域性豊かな郷土食であるがゆえ。それぞれの気候や風土に沿って多種多様のソースがつくられ、それに合うパスタが生み出されてきたのである。もちろん、その中には家庭で生まれたパスタも少なくない。かたつむりのような愛らしい形は子供を喜ばせるために考えられた、とも伝えられている。

その数は口金で絞り出すパスタマシーンの登場でさらに増加。イタリア人も把握できないほどのバリエーションが生まれたわけだ。

では、イタリアの家庭では、どのくらいの種類を使っているのだろう。バリラ ジャパンの堀込 玲さんによれば、一般的には4~5種類程度。決して多くはないが、それでも食感やソースのからみ具合は異なり、変化が出せる。実はこれこそ、マンマたちがショートパスタを愛する理由。なにせ、パスタの消費量は世界トップで日本の約10倍。食卓の定番に少しでも変化をつけ、家族が飽きないよう工夫する。そんな母心がパスタの種類に表れているのだ。

どの形を選ぶか迷ったら?

●こってりソース(ラグー、クリーム系)なら……厚くて筒形
●あっさりソース(バジル、オイル系)なら……薄くて平たい形

ポイントになるのはソースとの組み合わせだ。肉のラグーやチーズたっぷりの重めのソースで食べたいなら、リガトーニやルマコーニのような筒形タイプや厚みのあるタイプをチョイス。野菜をふんだんに加えたあっさりパスタにしたいなら、オレキエッテやファルファッレのような薄くて平たい形のものを選ぶと相性がいい。

ただし、これはあくまでも目安。ショートパスタの場合、堅苦しく考えなくていいと、「ダノイ」の小野清彦さんは言う。

「たとえば、リガトーニは濃厚なソースが向くとされていますが、僕はアーリオオーリオであっさり食べることも多い。そのほうが、ソースの味に邪魔されず、小麦の風味が満喫できますから」

形が可愛いものはサラダにしたり、少しずつ余ったショートパスタをまとめてスープに入れたりとおおらかに楽しもう。

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る

上島 寿子