2011年9月10日(土)

デーブ・スペクターに学ぶ、嫌われないダジャレ

PRESIDENT 2011年10月3日号

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「カメラが回ってなくてもあのまま(笑)。デーブ=サムいという定式が出来上がっていますが、ウケない、つまらないといわれてもメゲずに頑張っています」

タレントのデーブ・スペクター氏についてそう語るのは、妻であり、スペクター・コミュニケーションズ社長の京子スペクター氏だ。

デーブ氏は10年末からクールギャグ(ご自身のダジャレをこう呼ぶ)に絞ってツイッターを開始したが、震災直後からフォロワーが急増、8月21日に何と30万人を超えた。

「“言う”クールギャグと違って“書く”のは後に残るし、受け容れやすいのでは。何十年も前からギャグを忘れない人。立て板に水の日本語だから、出会ってから1年くらいはハーフだと思ってました。当時のギャグですか?『住めば都はるみ』『案ずるより横山やすし』とか」(同)

出身地の米国シカゴで、日本人も交えたスピーチコンテストV2を達成した日本語力は、来日当初にTV局の人から「もっとたどたどしく話したほうがいい」と注文される水準。“米CIA”と“埼玉出身”という両極端の疑惑が囁かれる所以である。

しかし、いくら日本語がうまいとはいえ同じおやじギャグである。支持されるおやじギャグとは何か、その違いを分析できないものか。

「一見ゲテモノですが、言語処理の研究としてのダジャレは非常に奥が深い」

独立行政法人・情報通信研究機構の滝澤修氏(工学博士)は、ダジャレを発したり感知するソフトの研究を重ねてきた。「駄洒落処理の工学的実現について」「類似音韻列併置型地口の検出アルゴリズム」等々、研究発表は数多い。入力した言葉に反応してパソコン画面に鳥が登場、ダジャレで作業を邪魔する「だじゃれどりアララ」なるソフトも企業と共同開発した(2000年生産終了)。

コンピュータにダジャレを生成させるための手法は、人間様にも応用が利くのか。滝澤氏はまず、ダジャレを2パターンに大別している。

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