「勘違いしてる」と言われるぐらい時流に乗ってしまった方がいい

――川崎さんは経営者で、環さんはフリーですね。組織で働いている女性が働き続けるには、どうしたらいいと思われますか。

【河崎】どんな経団連企業も、今は「女性役員を30%まで引き上げる」となっています。この時流に乗っちゃうのはアリだと思いますよ。むしろ、乗らないと損。

――「私なんか」と謙遜せずに、どんどん入って行ったほうがいい?

【川崎】今は過渡期で、制度はできているのにその中での軋轢がある。たとえば、会社に時短制度があるのに、先輩社員が「いいわね~、子どもを産むと早く帰れて」なんて嫌味を言う。そこをあえて“聞こえないふり”をする図太さが必要とされているんじゃないかと思います。会社が女性役員を増やしているなら、「やるやる!」って手を挙げる。嫌味を言われても「すみません~、時代に乗っちゃって!」くらいの心持で。勘違いしてるよねって言われるぐらい時流に乗れるかどうかで、今後の10年後、20年後が変わってきますよ。

どんどん寿命が延びて、働く時間も長いのに、将来自分の仕事があるかどうかわからないのでは大変です。だから、とっとと産んでおくとか、資格を取っておくとか、マネジメントも経験しちゃうとか。やりたいことはやれるうちにやっておいたほうがいい。

【河崎】賢い人は「いいのかな?」って、頭で考えるじゃないですか。私はもっと、“快・不快”の感覚に身を任せていいと思っています。「この人と結婚したい!」とか、「この人の子どもを産みたい!」とか。それでいいんじゃない? って思うけれど、賢い女子が増えているのでそうはいかないのかな。

――働く女性たち、確かに真面目でがんばり屋さんが多いですね。仕事で悩み、家に帰れば「専業主婦のお母さんみたいに私はできてない!」と言って悩み……。「できてない」「周囲に謝ってばかり」って悩むワーキングマザーがすごく多いんですが、でも仕事と家庭の両方がそれぞれ60%しかできていなかったとしても、2つ合わせたら120%なんですよね。いつも100%以上の力を出し続けるなんて無理に決まってる。「『ごめんなさい』って周りに謝るのではなくて、いつも『私、足りないわー、ははは!』ぐらい開き直ったほうがいいよ」ってワーキングマザーの友人にはアドバイスするんですが、なかなかそうできないみたいなんですよね。なぜなら、デキる女の子は基本的にみんな真面目だから。