▼レッスン3:好きな部分と紐づければ覚えやすい

「記憶というのは、いわば覚える対象そのものを自分の中に取り込む行為です。だからこそ、覚えるものは好きなものに限るべき」と山口氏は言う。

しかし、仕事ではまったく興味の湧かないことを覚えなければならない場合もある。その場合も対象を好きにならないと、しっかり記憶できないのだろうか。

「たとえば仕事で人脈を広げるためには、たくさんの人名を覚える必要があります。

でも、人名を機械的に覚えるには限界があります。それに、そもそも本当は嫌だけど我慢して人名を覚えて、それで人脈が広がって仕事がうまくいったなんて話は、私はあまり聞きません。人の名前を覚えたければ、その人の発言に共感できる部分を見つけたり、『方言のある話し方が親戚のおじさんに似てる』というふうに、身近な人にイメージを重ねてみるなどして覚えるとよいでしょう」(山口氏)

つまり、好きになる部分を見つけることで、ものを覚えやすくなるということだ。山口氏はロースクールの授業も、この方法を使うことで乗り切ったという。興味のないことを覚えられないからといって自分を責める前に、対象を好きになる工夫をしたほうが早いというわけだ。

(PIXTA=写真)
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