【2. IT】エクセルは不要。アルゴリズムを体に刻み込め!

人類や生物の進化の歴史(下図)と照らし合わせると、科学技術の進化はまさに加速度を増している。

<画期的テクノロジーの進化は実はすぐ近くまできている?>2020年には「人間の脳をスキャンしてアップロードする技術」が完成し、「分子レベルで設計された、大きさがナノメートル単位のロボット」が誕生する、といった科学者の予測もある。

ということは、今の子ども世代が社会に出る20年後は想像を絶するほどに世の中の仕組みが変わっている可能性が大だろう。

「子どものときからテクノロジーに対するリテラシーを高めることは重要です。最近、小中学生向けのコンピュータのプログラミング・スクールが盛況ですが、この勉強によって子どもはコンピュータのロジックを学びます。それを踏まえ新たなものを生み出そうとする想像力もつきます」(経営コンサルタント会社「インフィニティ」代表取締役・岩崎日出俊氏)

欧米の企業には、インド人の優秀なコンピュータ技術者が多いが(グーグルほかIT企業のトップはインド人が多い)、岩崎氏によればそのアルゴリズム(問題を解決するための方法や手順)はユニークかつ秀逸だという。そうした飛び抜けた才能を身につけられなくても、基本部分を習得しておくことは将来にそれなりのアドバンテージとなる、と岩崎氏は語る。

「(塾主催の)理科実験教室は、ITとは異なりますが、自然科学を含めサイエンスの知識を高めるには有効でしょう。外国人の優れたビジネスパーソンの多くは物理や科学などに精通しています」(同)

ただ、同じ子ども向けの教室でも、ワードやエクセル、パワーポイントなどを学んでも「論理思考」養成にはならないかもしれない。