保険商品はうかつに動かすと大損する

保険商品も元本保証型商品のひとつですが、保険会社破綻時は、生命保険契約者保護機構、損害保険契約者保護機構によって、責任準備金などの90%が保護の対象です。貯まった資金の90%ではありませんので、ご注意を。

また、保険商品には、もうひとつ注意点があります。中途解約時の取り扱いです。定期預金は中途解約しても、中途解約利率が適用され、利率は減りますが、元本は確保されています。ただし保険商品は、満期前に中途で解約すると、解約控除が適用され、元本が割れる場合があります。この解約控除には手数料もかかってきます(ただし老齢給付金の一時受け取りや離職、転職などの場合には解約控除は適用されません)。

要するに、満期以前にうかつに動かして中途で商品を変えるとソンをしてしまう可能性が大きいということです。元本保証型と言っても元本が割れるリスクはきちんとありますから、そこは留意しておくべきです。

※本記事は書籍『ズボラな人のための確定拠出年金入門』からの抜粋です。

【関連記事】
「買ったら大損」爆弾保険を見分ける3つのポイント
「一時払い終身保険」=“元本保証”の認識は大間違い
ウン百万円をドブに!? いらない保険を見極める「最強の質問」
マイナス金利で「円高・株安」の大誤算、ぬか喜び住宅業界の気がかり
申請しないと絶対もらえないお金2016秋