「明日、一番力を入れること」を書く

実は今、自分なりのほぼ日手帳の使い方を模索中です。ある社員の使い方を見て、真似をしてみたのがきっかけでした。僕は、ほぼ日手帳ユーザーとしてはいい加減なほうで、使ったり、使わなかったりと波があるんですが、これはちょっとはまりましたね。

どんな使い方かというと、まずその日の反省点を書くんです。「今日はしゃべりすぎた。あんなにしゃべる必要はなかった」とかね。

その次に、その日うれしかったことやよかったことを書く。さらに明日、一番力を入れてやろうと思うことを書くんです。

これをやってみて、自分がまったく反省というものをしない人間だとわかりました(笑)。反省を書こうとすると、そこでもう筆が止まるんですが、何とか探そうとすることが僕にとってはちょっといい作業だったんです。

逆に、1日のうちでよかったこと、うれしかったことは、山ほど拾えますが、あえてひとつだけ選んで、そのうれしさをかみしめてみる。すると、何か1日の気持ちの動きみたいなものも見えてきます。

明日、一番力を入れてやろうと思うことは、予定事項の優先順位に関係なく「これ、いいな」と思ったことを選ぶようにします。たとえば明日、取材を受けるとしますね。仕事の優先順位としては一番じゃないけれど、テーマが面白そうだから、とびっきりいい内容の取材にしてやろう、とか。

寝る前に「明日は4つも5つもやらなければならないな」と思うと、朝起きたときには「ああ、もう今日になっちゃった」と気分が沈みがちですよね。しかし、前日に1つだけを意識しようと決めれば「手帳に何を書き残せるだろう」と、ワクワクした気持ちで朝を迎えられるんです。その日の行動全部のモチベーションが、つられて引き上げられる感じがします。