▼自分語り

「オックスフォードでMBAをとりまして……」
学歴などのプロフィールは、自分から口にすると「自己評価が高い人」と反感を買う。そこで第三者から「彼はオックスフォードのMBAホルダーなんですよ」と紹介してもらえれば、嫌みではないし、謙遜もしやすい。自分から率先して周囲の人を褒めるように紹介すると、自然と自分も同じように紹介してもらえるようになる。

▼上から目線

「仕事、楽しい? 頑張ってね」
エリートは要点を押さえて簡潔に話す人も多いが、言葉を端折りすぎると見下したニュアンスに受け取られてしまう危険がある。誤解を招かないためには「いつもいきいきしているね。仕事は楽しい?」など、言葉を補って真意を伝える。また好意をもって応援していることを、言葉だけでなく態度でも示す。

▼人脈自慢

「この間、○○さんと仕事したんだけど……」
影響力が大きい人物とのつながりを軽々しく口にする人は、信用できない印象を与える。また、聞き手にとって評価が低い人脈、悪い関係にある人脈ならば、逆に自分の価値を落とすことにつながる危険性も。「○○さんって知ってる?」と人脈を尋ねる質問も、相手に警戒心を抱かせるため、しないほうが無難。

▼謙遜しすぎ

「私なんて全然稼いでないですよ」
聞き手に「絶対、そんなこと思ってないでしょ!」と感じさせた時点でアウト。エリートの集まりでは、お互いが相手の活躍や会社の業績などを事前にリサーチしていることを忘れないで。謙遜しすぎるよりは、自分の頑張りぶりをポロッと口にしてしまうくらいのほうがかわいげがあり、話も弾みやすい。

▼オレ様基準

「ネクタイは○○(ブランド名)しか締めない」
一流の人は、身につけるものや口にするものにもこだわりがあるもの。それ自体は素晴らしいことだが、「○○しか認めない」という言い方は、他のものを貶めているように響き、気持ちのいいものではない。「こういう経験をして○○を好むようになった」と、理由を素直に語ったほうが受け入れられやすい。

▼グローバル目線

「日本人ってなんで足を引っ張り合うんでしょうね?」
「アメリカでは~、ヨーロッパでは~」と前置きして、「日本は○○だからダメだ」と落とす論調が通じる相手かどうかを見極めて。言いすぎると「おまえも日本人だろう!」と思われるだけ。「 日本って○○なところもありますよね。 でも、いいところもありますよね」など、単なるダメ出しととられない言い方を心がけて。

▼分析癖

「その発言の意味は○○で××な心理によるものだよね」
エリートは頭のいい人が多いため、すぐに人の発言を整理して型にはめたがる傾向がある。本人は親切のつもりかもしれないが、分析しすぎると「あなたに私の何がわかるのか」という気持ちにさせてしまう。また理詰めすぎる話し方は支配的な印象を与え、聞き手は追い込まれた気持ちになるため注意を。

そのほかにも…

▼うんちく系

知識を自慢したい気持ちは見透かされる。許されるのは、相手がその情報を欲しているときだけ。それ以外は「いい加減にしてくれよ」と思われると心得て。

▼早口でまくし立てる

本人は楽しいかもしれないが、自分の話しかしていない状態では、コミュニケーションとして成立しない。少なくとも、聞き手が相づちを打てる間をつくって。

▼専門用語を多用

一流の人は、相手が知らないという前提でわかりやすく話す。その姿勢が見えると、聞き手も知らないことは知らないと言いやすく、会話がスムーズに進む。

(村上 敬=構成)
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