中部地方のある都市に住むrikaさん(ハンドルネーム)は、投資歴10年以上の主婦投資家だ。彼女の財布の中には、さまざまな飲食店や店舗の割引券・金券などの優待券がぎっしり。「しょっちゅう使うものは、財布に入れておきます。映画館の招待券などは、ファイルしてかばんの中に。ホテルやゴルフ場の優待券などイベント時に使うものは、やはりファイルに整理して自宅で保管しています」。

財布の中には優待でもらった各種の割引券や金券がぎっしり。

保有する株式は250銘柄ほど。うち長期的に保有しているのは約7割(金額ベースで8割程度)で、残りは優待の権利を獲得したら、随時銘柄を入れ替える。「1年間にもらう優待は、全部で600点ぐらいでしょうか」。

rikaさんにとって、優待はまず「家計の助け」という位置づけだ。「身の回りで普段利用している商品やサービスのほとんどは、優待でカバーできます。たとえば、わが家では株を始めてから、お米を買わなくてもよくなりました。魚沼産のコシヒカリやおこめ券が、いろいろな企業の優待でもらえるので」。柿やブドウなどの各地の特産品、加工品、また日用品も毎月のように優待で届く。

トイレットペーパーは特種東海製紙(1年に96ロール)、夫や息子のワイシャツは山喜(200株保有で2500円分の自社商品券を年2回)、最近できた孫の子供服は西松屋チェーン(100株で1000円相当の商品券を年2回)の優待を活用する。

「スーツ販売のAOKIホールディングスは、20%引きの優待券を年10枚も送ってくれますし、他のクーポンとの併用も可能です。今住んでいる所は車社会なので、オートバックスセブンやイエローハットなどの、カー用品店の優待もありがたいですね」

さらに、趣味やレジャーにも優待をフル活用。映画やゴルフ、カラオケの利用券はすべて優待でゲット。家族旅行に行くときも、レンタカーやホテルは優待を利用する。