【ケース2】字が汚くて読めない

相談者
西川修一さん

プレジデント編集部の編集者。元探偵という意外な経歴の49歳。文字に自信がないため、パソコンの普及を心の底から喜んでいる。手帳やノートに書いた文字は、他人のみならず本人でも解読不能なことがあるのに強気を貫く。


[お悩み]走り書きが癖になり、もはや解読不能の危機!

これがある日の西川さんの取材ノート。「他人に見られても安心」と豪語する。

長い記者生活で、急いで書くことが癖になってしまいました。「自分さえ読めればいい」と思っていたのですが、最近は「何が書いてあるんだ?」と悩むこともしばしば。せっかくノートを取っても、解読に時間がかかるようでは意味がありません。とはいえ、もともと文字に自信があったわけでもなく、40歳を過ぎた今では“美しい文字が書ける自分”も想像できません。あまり時間をかけずに文字を更生させる方法があれば……!!
 
教えてくれた先生
青山浩之さん

書家。横浜国立大学教授。書写・書道教育の研究、教員育成などに取り組むかたわら、「美文字研究家」としてメディアにも多数出演する。『青山浩之 美文字の鉄則』『クセ字が直る 美文字レッスン帳』など、著書多数。


[診断]少しの心がけで文字は劇的に変わります
ペンが人差し指の第二関節と第三関節の中間にくるよう立てて持つこと。

ノートを拝見しましたが“文字の中がつぶれている”“勝手に文字を崩している”“文字が蛇行している”と、3大悪筆要素がすべて揃っています。でも、少し意識を変えるだけで文字は劇的に読みやすくなります。取材中は難しいかもしれませんが、普段文字を書くときは手首を机の上に固定してください。指先が自由に動き、安定した字がスムーズに書けるようになります。指を曲げ伸ばししながら、グルグルと円を書く練習を!