手帳を使いこなせない3人のビジネスマンの「お悩み」に対し、3人の「手帳賢者」が解決策を誌上指導。これさえやれば、誰でも今すぐ「手帳上手」に。

【ケース1】「3日坊主」で続かない

相談者
井上陽介さん(仮名)

大手食品加工メーカーに勤める37歳。本社勤務だが、地方出張も多い。過去5回以上、有名著者による「コンセプト手帳」を購入するも、いつも3日坊主。


[お悩み]挫折してしまうのはどうして?
ビジネススキルを上げたくて、過去何度も「時間術」や「目標管理」を謳った「コンセプト手帳」を買ってきました。でも、どちらかといえば自分はものぐさな性格。「毎日手帳を見直す」「毎週目標を棚卸しする」「TO DOリストを翌週に繰り越す」など、かなり時間がかかる手帳が多く、いつも途中で面倒くさくなって、最後まで機能を使いこなせないまま終わります。これは自分のビジネスマンとしてのスキルが問題なんでしょうか。それとも、「コンセプト手帳」の選び方の問題でしょうか。
教えてくれた先生
小宮一慶さん

コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演などでビジネスマンに必要な基本スキルについて指南する。


[診断]制作者の目標達成度と手間の少なさが肝
手帳を使いこなすことでスキルアップが狙える「コンセプト手帳」は理にかなったツールです。ただし、どんなものでもいいわけではありません。特に、井上さんが言うような「時間がかかる手帳」は、あまりおすすめしません。手帳に多くの時間を取られるようでは本末転倒だからです。まずは、手帳の制作者がどれほど目標達成しているか、ビジネスマンとして尊敬できるかを見て、その中で手間の少ないものを選びましょう。時間がコントロールできる人は、目標もお金もコントロールできます。