世にまかり通る保険の常識の数々。しかし、それを信じると思わぬ落とし穴に入り込むことに……。そんな実は「非常識」なことを保険のプロたちがつまびらかにする。

ネット損保

「ネット損保の自動車保険のモデルは、事故率の低い30~50代を割安な保険料で囲い込むことで成立しています。事故率の高い20代や60代以上の高齢者には入ってほしくないのが本音で、保険料は割高になっています」

こう語るのはオールアバウト自動車保険ガイドの西村有樹さんだ。自動車保険には事故歴の有無によって、最低1~最高20までの等級があり、ネット損保のなかには、3等級以下は加入を断るところがある。

確かに、同じ条件での保険料は大手損保よりもネット損保のほうが安い。しかし、家計の見直し相談センター代表でFPの藤川太さんは「もしも勤め先の会社が、損保と契約して従業員に自動車保険を紹介しているのなら、団体割引がきく可能性があります。50%近い割引になる場合もあって、ここまで下がるとネット損保よりもお得になるはずです」という。

また、要注意なのは事故時の対応だ。レッカー搬送といったロードサービスの内容はどこも横並びといわれる。しかし、ソフトの面で一部のネット損保に問題を指摘する声もある。事故付随費用補償特約に入っていたのに、帰りの電車などの臨時帰宅費用の支払いを電話口でノラリクラリと拒否され、泣き寝入りした加入者もいる。

西村有樹
オールアバウト自動車保険ガイドとして、自動車保険の選び方をわかりやすく解説。
 
藤川 太
「家計の見直し相談センター」代表。著書に『サラリーマンは2度破産する』など。