日本では20代前半の転職率は高い。大卒後3年で3割以上が転職というデータからして、大学新卒者が35万人前後のことからすると、毎年12万人程度の転職者が生まれている計算になる。ただ、このデータより転職市場規模はさらに大きくなる。まず、このデータは「正社員から正社員」への転職のみであり、このほかに、「非正規から正社員」の転職もある。また、このデータは転職経験率を見たものなので、期間中に2回以上転職しても「1」としかカウントされていない。さらに、「大卒」以外にもこの年代の転職者は多数存在する。

50年も昔から、毎年30万~40万人がこの年代で転職している。この規模は、大学新卒就職者の数とほぼおなじである。

数がわかったところで、その中身を見てみよう。

リクルートエージェントを利用した第二新卒者の転職状況をみると、第二新卒期が好況なら、年収アップの割合は80.1%(うち50万円以上のアップが50.3%)、従業員数500名以上の企業への転職割合が44.2%、未経験職務への転職者は51.0%。まさに、年収アップ・規模アップ・異分野へのチャレンジが見て取れる数字となっている。

ただし、不況になるとこの率は下がる(50万円以上の年収アップ43.0%、500名以上への転職21.7%、未経験職務への転職29.6%)。

つまり、就活不況組は第二新卒時は好況となり、ステップアップが可能。就活好景気組はその逆となり、言われるほど両者に不平等が発生しないことがわかる。

※この連載では、プレジデント社の新刊『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(3月15日発売)から一部を抜粋して<全5回>でお届けします。