CASE5:子供がいる夫婦

●明日香さん(36歳)/教員/年収600万円/(世帯年収1400万円)/貯金1500万円/持ち家/夫(37歳)、子ども(7歳・5歳・2歳)と同居
教員の仕事は充実しているがストレスもあり、休日にわが子と過ごすのが息抜き。将来的には子どもたちの私立中学受験も視野に入れており、もっとお金を貯めたいと思っている。

●子だくさんなら、学資保険の選び方がカギ

イラスト=河村ふうこ

一般に、子ども1人を大学まで出すには、1000万円ほどかかるといわれる。もちろん、そのほかに生活費もかかるので、夫婦のどちらかでも亡くなれば、遺族の痛手は計り知れない。

「子どもが多い共働き夫婦は、医療保険に加え、夫婦とも生命保険を用意すべきです。今は、逓減(ていげん)定期保険のように少しずつ保険金が減少する保険が人気で、保険料も安いといわれます。ただ、子どもが多いと保険金が減るのは心配ですから、少し保険料を上乗せして、保険金が減らない定期保険に入るのがおすすめ。上乗せといっても、掛け捨て型ならそれほど高くなりません」

また、教育費を準備するには学資保険が便利だ。以前は子どもが18歳になるまで保険料を支払い続けるものが大半だったが、最近は子どもが15歳になるまでに払い終えられるものなどもあり、商品が多様化している。自分に合ったものを探してみよう。

●Nice plan
月額:7969円
◎医療保険(入院保険)
月額保険料:1787円
保障期間:終身
払込期間:終身
入院日額:5000円
入院時手術:10万円
先進医療保障付き
◎生命保険(定期保険)
月額保険料:1300円
保障期間:10年
死亡保障:1000万円
<夫>
◎医療保険(入院保険)
月額保険料:1922円(条件は妻と同じ)
◎生命保険(定期保険)
月額保険料:2960円
保障期間:10年
死亡保障:2000万円
◎学資保険
月額保険料:約3万円(1人につき約1万円ずつ)
払込期間:15歳になるまで
※月額には、学資保険分を含んでいません。

●Pick up
「学資保険」

子どもの大学進学などのタイミングまでに、月々の積み立てなどでお金を準備するための保険。契約から一定期間を経過した後、契約者である親が死亡、あるいは高度障害を負った場合、以後の保険料は免除になる。教育費の準備に目的を絞った貯蓄型の商品に加え、子どもの医療保障などの機能を併せ持つ保障型の学資保険もある。

●Check!
「明治安田生命つみたて学資」(明治安田生命)

貯蓄型の学資保険の代表格。保険料に対し、受け取れる金額が高くなるのが特徴(設定にもよるが、払い込み保険料より14~20%増となることも)。保険料払い込み期間は最長でも子どもが15歳になるまで。保険金は、子どもが18歳になってから4回に分割して支払われる。