夫に「育休をとりたい」と言われて

仕事をしていると、子どもといる時間はどうしても短くなります。その分、貴重な時間を大事にしようと思い、夜10時までには極力家に帰り、絵本を読んであげて、子どもが寝付いたらパソコンを開き、持ち帰った仕事を片付けるというスタイルをとりました。

手放せない仕事道具:手帳。紙の手帳は専ら記録用。スケジュール管理はオンラインで。

上の子のときは1年間育休をとりました。次に息子が生まれたときも1年間とるつもりだったんです。ところが、夫が「育休をとりたい」と主張したので、1年のうちの3カ月は任せることに。夫の職場には働くお母さんがたくさんいるし、男性が育休を取ることに対してとても協力的だったので、自分も取ってみようと思ったのでしょう。

仕事から帰ってくると、おんぶひもで赤ちゃんを背負い、台所で夕飯の支度をしている。いじらしいなと思いました(笑)。

夫は結婚するまでまったく家事をしない人でした。結婚して必要に迫られ、やるようになったわけですが、今では料理をつくるのがとても手早くなり、私よりも段取りがいいくらい。

マネジャーになると仕事へのプレッシャーも強くなりますし、正直、子育てとの両立は疲れるなと感じたこともあります。それでも仕事をつづけられた理由は、私が2回目の育休に入ったときの娘の一言です。「うちにいてくれるのはうれしいけど、責任を持ってちゃんと仕事をしているお母さんはカッコいいと思う」。そのとき小学4年生だった娘も今では高校3年生、下の子は小学2年生になりました。