確実に利息がついて全額を国が保証

「個人向け国債」は、名前にあるとおり「国債」の一種です。これは、ひと言でいえば国にお金を貸して、代わりに受け取る借用証のようなもの。国にお金を貸すことで、定期的に決まった利息を受け取り、満期になれば元本を返してもらえます。一般的な国債は市場で売買されて値段が上下するので、満期前に売れば、元本割れすることもあります。こうした国債に投資するのは、ちょっとハードルが高いですね。

「個人向け国債」は、そんな国債を一般の人にも買いやすいように工夫したもの。途中で換金しても元本割れしないしくみで、1万円から1万円単位で手軽に買うことができます。

さらに、「個人向け国債」の利率は、最低でも年0.05%と決められています。このため、定期預金の金利が年0.01%の今でも、「個人向け国債」の金利は年0.05%と、5倍にもなっているというわけです。

安全・確実という点では、“国の保証つき”という強みがあります。もし銀行が破綻した場合、銀行預金には預金保険がありますが、保証されるのは元本1000万円とその利息まで。「個人向け国債」は、元本、利息ともすべて国が保証します。

では、もし日本という国が破綻したら? そんな心配をする人もいますが、もしそうなったときは、民間の銀行はすでに壊滅状態になっているはず。想像したくはありませんが、そんな意味から「個人向け国債」は日本一安全な商品、といえるのです。