大学入学までのスケジュールと費用を考えることで、今のやる気をアップ!

「家ではプレッシャーをかけすぎない、前向きな考え方で励ます」という項目もあります。子どもに対する親の接し方は難しくて、期待しすぎてもプレッシャーになるし、まるで期待していないというのもダメなのです。適度に期待していることを伝えて、前向きに励ますのが理想のようですが、どうにも加減が難しいところです。

ぜひ試していただきたいのが、子どもと一緒に大学入学までの費用のシミュレーションを考えること。お金の話を子どもにすることははばかられるという方もいらっしゃるかもしれませんが、自分の家の経済事情でどこまでお金を出してもらえるか、親はどれだけの経済的な負担をしているかを金額で知ると、勉強ももう少し熱心に取り組むようになるかもしれません。

うちでも娘とこの1年間でかかるだいたいの費用の話をしました。予備校に通うお金が1年間で約70万円。それに夏期講習10万円、冬期講習10万円、大学の受験費用が20万~30万円程度、大学の入学金や1年めの授業料などで約100万円(私立文系の場合)。この2年間で210万~220万円くらいのお金が必要になります。

さっきこの話を娘にしたら、「わかってるよっ!」といいつつ、「わぁ、もう6月の半ばだ。次の模試までにある程度勉強の目途をつけないと……」と焦り始めました。来年2月の受験は先のことのように思えて「まだ6月」と思っていたものが、具体的なお金とスケジュールを確認したことによって、「もう6月」という頭に切り替わったのです。

進路に迷いがある場合ほど、この作業は効果があります。この先の目標を明確にするためにも話し合ってみてください。

保護者会に行くことも子どもへのバックアップのひとつ

今回の保護者会では、「こうして保護者会に来てもらうことも子どもへのバックアップのひとつ」だと教えてもらいました。親が子どもに関心を持っているという姿勢は、このような行動でも子どもに伝わっているものだと。そういうふうに考えれば、できるだけ保護者会などには出席しなくては、と思っています。

なるべく子どもの話に耳を傾け、「うまいサポート」を心掛けて、この1年を乗り切っていきたいと思います。

フリーライター 生島典子(いくしま・のりこ)
投資信託の運用会社、出版社勤務を経て独立し、2004年よりライター・編集者として活動。子育て、家計、住まい、働き方などが主な執筆テーマ。好きなことは、出産と住宅ローン。3人の子どもを助産院で出産した経験あり。