生活リズムの維持と食事の管理は親の出番

具体的に親がやるべきこととしては、親子でお互いの希望や考えを話し合って、目標と夢を共有すること、そのうえで子どもを応援してあげること。志望大学・学部を試験科目を含めて一緒に検討すること(なりたい職業や就きたい仕事なども踏まえたうえで)。

また大事なのが、生活リズムの維持と食事の管理です。特に浪人生は予備校の授業などに合わせて1日の時間管理をしっかりしないと乱れがち。先生からは「朝起きない受験生に勝者はいない」という名言も飛び出しました。これは大いにうなづけること。昼夜逆転ではなかなか効率が上がらないことも多いので、やはり、朝決まった時間に起きて一定の時間には寝るという生活ができるかどうかが大きな鍵となります。朝晩の食事やお弁当などを用意することで、健康面を支えるのも親の役割です。

家で勉強できる環境が整っているかも大事なこと。あまり神経質になる必要はありませんが、テレビの音や生活時間のズレなど、家族は少しだけ気を使ってあげたほうがいいでしょう。

受験生は勉強の時間が増えるので、どうしても座りっぱなしになってしまいます。たまには体操やストレッチをしたり、ウォーキングやジョギングをするなど、身体を動かすことも心掛けましょう。身体を動かすことはストレス発散にもなります。昨年長男が通っていた予備校では、体育の専門の先生が浪人生対象に体操などの身体のメンテナンスを仕方を教えてくれる授業も取り入れられていました。こういう自己管理のノウハウは、その後の人生にもけっこう役立つのではないかと思いました。