Case.4 周囲に分からないように2人だけのときに叱る

「仕事ができないのに、プライドだけは高いという部下もいます。そういう部下は人前で叱ると逆ギレしたり反省しなかったりするので、2人だけの環境を作って話すように心がけています。2人だけなら周囲を気にしなくてもいいですし、そうすると意外と素直に反省するものです。それ以降は気を付けてくれるようになりました」(39歳/外資)

みんなの前で叱る上司もいますが、「恥ずかしい思いをさせられた」と感じる部下もいるでしょう。それでやる気がでるタイプならいいのですが、そうでないなら2人だけのときに叱る方が、効果的ですね。

Case.5 ミスした側の話もしっかり聞く

「一方的に叱らず、できるだけ相手の話も聞くようにしています。聞いているうちに『あの指示の仕方だとそう解釈するのか』『◯◯は私の中で常識だったけれど、彼女の中では違うのね』と、いろいろな発見があります。話を聞くことで本人の不満もある程度解消できますし、こちらも何が悪かったのかよく分かります」(35歳/飲食)

ミスをした当人にも言い分があります。それらをきちんと聞くことで、叱る側にもよくなかった点があると気付く場合もあるでしょう。一方的に叱るだけではなく、相手の主張からミスした理由を理解できれば、自分も再発防止ができますね。

いい叱り方をすることにより、その後、お互いが気持ちよく仕事を進められるので、気を付けたいですね。また、叱り方を間違えれば部下の成長を妨げてしまうことにも。皆さんはどのような叱り方がいいと思いますか?

神之れい(かみの・れい)
兵庫県神戸市在住のライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブ媒体で恋愛コラムを中心に執筆中。

編集協力=プレスラボ