自転車で下るような人生は嫌

10年間マーケティングをやってきて、08年に経営企画部に異動しました。マネジメントはやりたかった仕事だったので願ったりかなったりでした。しかし経験がないうえに、移っていきなり部長です。自分よりもその仕事にずっと経験のあるスタッフをまとめていくことや、コーポレート部門のほかの部長たちと渡り合うのがすごく大変でした。

手放せない仕事道具:PCとモバイル。会社と同じ環境をつくって、自宅でも仕事ができる体制に。

今年4月からは営業部に異動になりました。日々の売上や月の売上を管理し、中長期の計画をどう立て、メンバーの採用をどうするか。そんなことをやるんですが、今まで純粋に営業部門にいたことがないので、また苦労すると思います。でも、それを超えたいと思います。

このタイミングで新しいことに挑戦するのは、50歳になったときの自分の姿が見えてしまったからです。37歳で最年少且つ初の女性執行役員になり、今42歳でゼロ歳児を育てている。“ワーママのロールモデル”と呼ばれることに満足して、女性活躍推進の波に乗って10年間引っ張れそうだけど、自転車に乗って緩い下り坂を走るようなものだと思いました。

ああ、これ嫌かもと思いました。自分の美学と反する。ビジネスパーソンとして閾値を超える体験をして新しい自分をつくらないといけないと思っています。