早朝マラソンを始めれば「10キロ走らなければ!」、ダイエットを始めたら「食べることは罪悪だ!」、勢いをつけて本を購入し「月10冊必ず読む!」、こういったカタチ(思い込み)が、習慣づけることを負担にしてしまう。

誰もがそのような経験あるのではないだろうか?

早朝マラソンをするのであれば「毎日続けること、そのこと自体を目標にする」、ダイエットならば「食べない! のではなくおいしくゆっくり食べることを目標にする」、読書も「読んだ冊数ではなく、面白い本を繰り返し読んでもいい、本の面白さを味わう」。そのような思考で「やり続けていくこと」で変化する。

本書の中盤、著者の三浦氏は「あなたの本当にしたいことは何ですか」と読者に(あなたに)質問します。明確な答えはなくてもいい、考えてください、と。そしてイメージしてください、と続く。

――
・これを達成したとき、どこにいるのか?
・誰といるのか?
・どんなことをしているのか?
・その場で見えているものは何か?
・どんな音が聞こえているのか?
・それをしているとき、どんな気持ちか?
・そのときの体の感覚は?
(5章「本当の目的と最高の目標」より抜粋)

仕事をし、家庭も有り、子育ても、親の心配も……と忙しい日々の中で、1つ1つの問いをゆっくり考え、答えを見つけた後に、行動があるのではないだろうか?

またラスト近く、著者はこうも書いている。    

――あなたには、あなたの想定を遥かに越える可能性があるのです!

この一冊を読み切った意志があれば、あなたはあなた自身の可能性を生き、なりたい自分に限りなく近づけるのだ、と背中を押し終わる。本書は読んで何かを知るのではなく、読後に「変化」が始まるのだ。

あなたも何か1つ習慣化すると、今年の終わりには明確な変化となって、あなた自身が驚くことになるかもしれません。