起業を決めたのなら、資金調達、事業展開など、整理すべきことは山積みだ。女性起業サポートセンター創設者であり、日本政策投資銀行の栗原美津枝さんが、「説得力のある事業計画書」の作り方を教えてくれた。

▼女性の起業3条件の1つ目、「経営者の資質」はこちら→http://woman.president.jp/category/pw00070

2.アイデアの具体化

●浮かんだアイデア……どうすれば実現できますか?

事業アイデアを持っているなら、適正度チェックを試してみて。事業アイデアが漠然としたものだったり、ビジョンのない単なる「思い」の状態なら、チェックすべてにYESと答えられるまで、計画を練り上げていきたい。

事業開始適正度check

その際、自分の中で考えているだけだと行き詰まってしまうので、インターネットで情報収集したり、起業相談窓口で相談を。事業アイデアを言葉にして人に説明していく中で、新たに気付くことや欠点を指摘してもらうこともできる。事業のアウトラインができ上がったら、事業計画書をつくってみる。頭の中にある夢やアイデアを文字や数字で可視化していくと、事業内容そのものを客観的に見つめることができる。そして、何をしなければならないかが明確になってくる。

「日本政策投資銀行で行うコンペの募集対象は“商品やサービス等が革新的で社会性やインパクトがあり、事業として成り立つもの”なので、生業的なものは除外されます。その中で、魅力ある事業計画書というのは先に話したように、『将来性を感じさせる』もの。実績で証明する必要はありません。それはやってみなければわからないこと。ただ、いいアイデアだから必ず理解してもらえるというものでもありません。論拠に基づいて説明することが重要。事業を成功に導く具体的な方法や採算目標など、経営者として事業見通しを立てることができるかどうかも事業計画書から読めてきます。

【起業応援相談窓口】
●各地域の商工会議所(http://www.jcci.or.jp/
●各地域の中小企業支援センター(中小企業庁)(http://www.chusho.meti.go.jp/index.html
・ex/女性起業家支援チーム(公益財団法人横浜起業経営支援財団)(http://www.idec.or.jp/index.php
●独立行政法人 中小企業基盤整備機構(http://www.smrj.go.jp/
●各地方自治体の相談窓口
・ex/創業・ベンチャー支援センター埼玉内 女性起業支援ルーム(公益財団法人埼玉県産業振興公社)(http://www.saitama-j.or.jp/sogyo/
●日本政策金融公庫内 創業ホットライン(http://www.jfc.go.jp/

【女性起業家向け情報収集サイト】
●女性社長.net(http://joseishacho.net/
●女性起業塾(http://www.w-e.jp/
●女性のための起業塾(http://www.wis-women.net/index.html
●プチ起業したい女性のための情報サイト(http://www.saitama-j.or.jp/sogyo/puti/