【法則7:成果第一主義】転職先では仕事の「結果」が最優先と理解する

理想の転職がかなったとしても、ゴールではありません。そこからが一番の勝負どころ。ここでのアクションを間違うと、せっかくよい転職ができたのにキャリアを築けないことも。会社を移ったら、まずは結果を出すことを第一に考えてください。歓迎会や社内コミュニケーションを優先させていては、結果を出すことはできません。

中途採用の場合、何度もいうように、会社は即戦力を期待してますから、まずはその期待に応えましょう。仕事で残念な結果しか出せなかったら、採用側は「なぜ、こんな人を採用したのか」と後悔し、周りからは“仕事のできない奴”という目で見られることに。そのマイナスの印象はずっと続き、普通以上の大きな結果を挙げない限り、覆ることはないでしょう。転職先では、まず最低でも現状維持、できれば期待以上の結果を挙げるように心がけてください。キャリア採用されたのならなおのこと。入社前からあなたの情報が社内に流れており、周りはお手並み拝見とあなたの様子をうかがっているのですから。

また、前向きな姿勢をアピールすることも大切。パフォーマンスではなく、人より早く出社して業務をこなす。ただでさえ、新しい職場環境では今まで通りにいかないことも多く、引き継ぎ業務など雑務に時間が掛かるもの。早めに出社して仕事をスタートさせれば、他の社員の足を引っ張ることなく、仕事を円滑に進めることができ、結果、あなたの印象度もアップ。飲み会やおしゃべりで社内コミュニケーションを図るより、このような方法で周りの人間と付き合っていくほうが効果的です。

スピード感も大切ですから、転職したら最初から猛ダッシュするつもりでがんばってください。営業なら、ノルマを追うのではなく、ノルマ以上の結果を求め、結果の見えにくい管理部門などは、指示を待つのではなく、自分で考えてどんどん仕事を探しにいきましょう。

高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ 代表取締役。総合人材サービスのインテリジェンスに入社。転職サポート実績No.1を記録し、独立。3000人以上の経営者には人事や経営について、8000人以上の個人にはキャリアアドバイスを行ってきた。

構成=江藤誌惠 撮影=田子芙蓉