企画の提案、異議の申し立て……。なぜかうまくいかないのは、内容に問題があるわけじゃなかった!(アドバイスしてくれる人:リクルートエグゼクティブエージェント・エグゼクティブコンサルタント 森本千賀子さん)

たとえば企画コンペで審査する側としては、事前に話を聞いて多少でも思い入れのある案件のほうが通しやすいのは事実です。知らない人が提案する、初めて耳にする案件よりも安心して採択できますから。私も新人時代からよく社内公募に応募していましたが、募集が始まった早い段階で審査する立場の方に相談に行っていました。

Q:自分を引き上げてくれる上司がいる

すると具体的なアドバイスを聞けるうえに、より詳しい人を紹介してもらえましたね。企画を通すことが目的なのだから、事前に相談するなんてルール違反だ! なんてことはあり得ません。

ではそうした決定権を持つ上役との社内人脈づくりですが、特に意思決定者になりえる経営ボードの役員クラスとつながりを持つことが重要です。

直属の上司が自分の企画を通してくれるとは限りません。いろいろな思惑もありますし、決定権がない場合もある。経験上、頼れる役員は1人だけでなく、同じ事業部ライン、企画サイドのライン、そして意外と本社ではなく少し距離のあるエリアの管掌役員など3本程度あると心強い。役員たちは思いのほか現場の生の声を聞きたがっていますから、ランチなどに誘ってみて。総務部門、システム部門といったバックオフィスにも普段から用事を見つけて通い、顔なじみになっておくと、アポイントをとってくれる秘書や役員とのつながりが生まれたりもします。

森本千賀子さん「事前の根回しは企画をブラッシュアップする効果もある」

●社内での認知度を上げる方法は?
自分の存在が知られブランドとして浸透していると、「○○のこと詳しいよね」と問い合わせや誘いの声が多くかかり、結果、情報も入ってきます。仕事の実績のみならず、宴会芸から動画の編集といった特技まで、○○と言えば△△さんという自分の代名詞をつくり、アピールして。

●「男の嫉妬」を買わない方法は?
オヤジキャラが一番得ですね。たとえば男性って男性同士で集団でランチに行く。そのとき女性1人を誘うのは勇気がいるようです。なので私は自分から男性のランチの輪に加わっていました。野球やサッカーなどの旬なスポーツネタも仕入れて話に入ればすぐに打ち解けます。

※連載「男と女の『社内政治学』入門」、次回は2/26配信予定です。

森本千賀子(もりもと・ちかこ)
リクルートエグゼクティブエージェント・エグゼクティブコンサルタント。1970年生まれ。93年リクルート人材センター(現リクルートキャリア)入社。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、常にトップを走り続ける。プライベートでは2児の母。