気軽にトライできるオンライン英会話も魅力

【ヒント5】オンライン英会話を予約して学習時間を確保する

【写真上・写真中】オンラインレッスン風景。【写真下】「QQ イングリッシュ」ITパーク校のオンライン英会話専用フロア。24時間いつでもレッスンを受講できる。

「できる時に勉強しようと思うと、結局時間が取れなくなってしまいます。そのため私は、留学中に指導を受けて私の英語レベルを理解してくれている先生に絞って、オンライン英会話を続けたいと思っています。先生に会えるという楽しみもあり、継続しやすいですね」と話すのは、連載第4回に登場した伊藤知香さん。こうして先に留学をして、気の合う先生を見つけてからオンライン英会話に取り組むのもいいが、留学未体験者の学習法として、まずは気軽にオンラインから試してみるのもお薦めだ。

【番外編】海外に住む

最後に「ウルトラC」ともいえる番外編が“海外に住む”という選択だ。海外に住むというのが英語力向上にもっとも役立つことは間違いない。実は留学を終え帰国して3カ月間のうちに、冒頭の8人中2人の女性が海外での就職を決めた。2人とも留学する前には海外に住むことなど考えてもいなかったそうだ。「英語が話せれば世界が広がる」。フィリピン英語留学が、彼女たちの人生の可能性を広げたことは間違いない。

~連載の最後に~

日本にいても、街中に訪日外国人が増え、英語の必要性を実感する2016年。あまり行動的ではない私が重すぎる腰を上げ、英語力獲得へのファーストステップは、とにかくスタートダッシュで乗り切った。その結果、英語メールのやり取りが苦ではなくなったり、英語のWEBサイトで情報収集するなど、ちょっとした変化だけでも仕事の効率が上がり、選択肢が広がった。私の結論としては

・何度か海外旅行の経験があって
・どうがんばっても今からネイティブには、なれない年齢で
・あまり時間をかけずにビジネスで使える英語力を身につけたい

という3つの条件に当てはまる人には、フィリピン留学を絶対にお薦めしたい。

全7回にわたってお送りしてきたこの連載。最後までご愛読くださり、ありがとうございました。

江藤詩文/旅する文筆家
年間150日ほど海外に滞在し、その土地に根ざしたフードカルチャーをメインに、独自の視点からやわからな語り口で綴られる紀行文を雑誌やウェブサイトに寄稿。これまで訪ずれた国は50カ国ほど。女性を中心とした地元の人たちとの交流から生まれる“ものがたり”のあるレポートに定評がある。旅と食にまつわる本のコレクターでもある。現在、朝日新聞デジタル&Wで「世界美食紀行」、産経ニュースほかで「江藤詩文の世界鉄道旅」を連載中。著書に電子書籍『ほろ酔い鉄子の世界鉄道~乗っ旅、食べ旅~』シリーズ全3巻(小学館)。
【世界美食紀行】http://www.asahi.com/and_w/sekaibisyoku_list.html
【江藤詩文の世界鉄道旅】http://www.sankei.com/premium/topics/premium-27164-t1.html

撮影=江藤詩文