本に人生を支えられたこと、本に行動を促されたこと、本にはっとさせられたこと、本の中に自分のなりたい姿を見つけたこと……。人生で一番の読書体験、語ります。

悩んだときは本が支えに

入社20年目になりますが、そのうち19年間はマーケティングに携わってきました。『夢をかなえるゾウ』を手に取ったのは、入社から10年くらいたち、何でもわかっているような、それでいてジャンプアップして変わっていきたいとも感じつつ、どうしてよいかわからないそんな時期。口先だけで「変わりたい」と言っているサラリーマンに成功習慣を授けていく設定のこの本が、当時の自分の状況とリンクするように思えました。具体的に自分自身を変えていくことが重要だということを教えてくれた本です。

【上】『夢をかなえるゾウ』【下】『置かれた場所で咲きなさい』

マーケティングの仕事はまず企画を社内で通し、それから実際に広告施策を行っていくわけですが、すべてが成功するわけではありません。特に新商品は難しいですね。正解があってないような仕事なので悩むことも多く、そんなとき、本は支えになります。『置かれた場所で咲きなさい』もバイブルのような本が欲しくて手にした一冊。数年ほど前に別の業種の部署へ異動になった時期がありました。「置かれた場所で精いっぱいがんばる」のが社会人の使命だとは思っていましたが、それを肯定してくれるものが欲しかったのです。

「どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう」「何もできなくていい。ただ笑顔でいよう」という言葉が響きましたね。

管理職として、自分の経験を生かして働くことを求められて異動したわけですが、実際、私はチームの誰よりも経験がなく、何もできないんですよ。でも、暗い顔をするのではなく「少なくとも笑顔でいよう」と。