たとえばカフェの店主とデザイナーをマッチング

これではまだよく理解できませんよね。ではこの一般的な流れを、あるカフェの店主がお店のロゴマークを作って欲しい具体例に合わせて見ましょう。

新しくカフェをオープンする店主は、看板にも使うオシャレなロゴマークが欲しいと思っています。とはいえデザインは苦手だし、優秀なデザイナーにロゴマークを頼むだけの資金もありません。そこで、店主はクラウドソーシングの仲介会社にロゴマークを依頼しました。

仲介会社はカフェの店主が欲しいイメージを聞き出し、デザイン料や納期も確認し、「ロゴマークを5万円で作ってくれる人募集」と自社のマッチングサイト上に掲載。デザイナーからの応募を募ります。

このカフェのロゴを作ってみたいと思ったデザイナーは応募をします。このとき、複数のデザイナーから応募を募り、店主が気に入ったものを選べる「コンペ型」と、カフェの店主がデザイナーのこれまでの作品をみて、この人に頼んでみたいという「指名型」があります。

カフェの店主は「コンペ型」を選び、広くロゴマークのデザインを募集することにしました。多数の応募があり、その中から自分がピンときた1点を選びました。

デザイナーはデザインを納品します。カフェの店主はサイト上に掲載された料金を仲介会社に支払い、仲介会社は一定の仲介料を抜いた分をデザイナーに支払います。

結果、カフェの店主は気に入ったロゴマークを手に入れることができ、デザイナーは、営業をすることなく仕事を手に入れることができました。

その後、カフェの店主は看板やメニュー、ランチョンマット、箸袋のデザインも同じデザイナーに依頼。もちろん、デザインが統一されたホームページも依頼しました。このとき仲介会社を通すか、あるいはカフェの店主とデザイナーの直接のやりとりになるかは契約によります。実際のところ、直接やりとりをしたければ、仲介会社はそれを止めることはできないそうです。