経歴や学歴、収入の高さが邪魔をして婚活がうまく進まない……、そんなアラフォーキャリアが、婚活アドバイザー・大西明美さんの経営する結婚相談所で、“結婚決定までの最短記録”を打ち立てました。彼女が幸せをつかむまでのプロセスを追います。

年収1000万円超えのキャリア女性現る!

「わ、年収1000万円を軽く超えてる……」都内在住のアラフォー女性から結婚相談が申し込まれた。私の経営する結婚相談所では、申込書に年収を書く欄を設けていない。本人に会う前に先入観を持ちたくないからだ。しかし、彼女は備考欄を使ってあえて年収を書いてきた。「私は、年収と経歴のせいでお見合いもままなりません。その辺りも踏まえてどうぞよろしくお願いいたします」とあった。

「婚活が進まない」というバリキャリ女性の悩みを聞きますが、結婚相談所の人たちの悩みも同様に深いものでした。

私は読んだ瞬間、頭を抱えた。「困ったなぁ。うちだって、同じだよー!」男性は、自分より経歴や年収が勝っている女性に対して、はっきり言って“引く”。そこを「まあまあ」と言いながら、お見合いを成立させなければいけない。とはいっても、「俺より年収は高いけれども、会ってみたら運命の人かもしれないし」という男性が1人か2人は現れる。

すると、今度は違う問題が待ち受けている。「私の経歴を考えてくれていますか? なんでこんな教養のなさそうな人を紹介するんですか!」と、女性から怒られたりする。結婚相談を仕事にしているとはいえ私も人間なので、この手のやりとりは面倒だから気が重くなる。もー、だから会う前に年収情報聞くの、嫌なんだよー!