平日は猛勉強。週末はスパで癒やし。オトナ留学を満喫

ところが、4年制大学で中国語を専攻した伊藤さんは、英語に苦手意識があったと言う。留学前に受験したTOEICのスコアは400点に届かなかった。「私には、国際関係の仕事に従事し、イタリア人男性と結婚して現在はガーナで働く妹がいます。妹を訪ねてスイスやイギリスへ行ったり、東南アジアを旅したり、海外旅行の経験はそれなりにありますが、英語にはずっとコンプレックスを感じていました」。多くの日本人がそう思うように、正しい文法と発音で話せなければ恥ずかしいと思い込んでいたのだ。

【写真上】取材日はハロウィン当日。お祭り騒ぎが大好きなフィリピン人らしく、講師たちは思い思いのコスプレで生徒を楽しませてくれた。

「そんな理由で、会社から派遣されて英語の勉強ができるというチャンスをもらえた時は、本当にありがたかったです」。留学先は、会社が業務提携している「QQ イングリッシュ」ITパーク校。当校の詳細は本連載第2回「ビジネスにも親子留学にも対応。セブ島で学ぶ英国発・英語教授法『カランメソッド』」に詳しいが、伊藤さんの会社では既に10名以上の社員が留学を経験していて、事前にリアルなクチコミ情報を収集できたので、留学するにあたって不安はほとんど感じなかったそうだ。

寮では1人部屋で生活し、授業は50分×8コマのコースを受講した。マンツーマン6コマとグループレッスン2コマで、マンツーマンの内容はカランメソッド(フルセンテンスの反復メソッド)が3コマと最新ニュース、トピックを設定した英会話、ビジネス英語。2~4人のグループレッスンは台湾人がクラスメイトだった。「反復が中心で、頭の中で日本語から英語に置き換えるヒマのないカランメソッドは私に合っていたので、途中から授業数を増やしました。先生との相性もよかったと思います」

【写真上】寮には個室以外に、冷蔵庫やウォーターサーバーのある共有スペースもある。同期の友人とここで一緒に勉強することも。
【写真下】伊藤さんが滞在した寮。男女に分かれた洗濯スペースの他、生徒が自由に利用できる共有の大部屋が1室ある。

寮に戻って毎晩の復習も欠かさなかった。「勉強を優先しつつも、大人の女性として体調を整えたり、リフレッシュする時間も大切にしていました」と伊藤さん。おいしいものを食べ歩くのが大好きなので、食事は学校のカフェテリアを利用するだけでなく、朝はスターバックス、ランチや夕食は外食にも気軽に出かけていた。市内の中心部に位置するITパーク校は、大型ショッピングモールにもアクセスしやすいのだ。

週末にはお気に入りのスパに行き、トリートメントで疲れを癒していた。「フィリピンは、おしゃれなレストランやスパがとてもリーズナブル。あまりお金をかけずにセレブ気分を味わいたいオトナ女子に、ぜひお薦めしたい留学先です」