“長時間労働の巣窟”が変わろうとしている

昨年「リクルートが極端にいえば週1日しか出社しなくてもいい働き方を導入しようとしている」という情報が入り、すぐに取材に行きました。

なぜなら私にとっては良い意味での「リクルートショック」だったからです。

リクルートといえば、「やり切る」がスローガンの社風。その猛烈な働きぶりは伝説になるほどで、「不夜城」であり、長時間労働の巣窟というイメージだったのです。

昨年からずっと「働き方改革」をテーマに経営者インタビューや取材を続けています。私にとっての働き方改革とはまず「長時間労働の是正」と「場所と時間にとらわれない柔軟な働き方(テレワーク、リモートワーク、スマートワークなどと言われる)」です。

それができない会社に真の女性活躍はないと思っています。

リクルートは女性が活躍することで有名な企業ですが、同時に「男女問わず長時間働くことが求められるマッチョな職場」というのが私のイメージ。リクルートの働く母として紹介される人はほとんどが「スーパーマザー」「凄母」であり、その影には「時短をやめるとすぐに残業が当たり前の生活になるので、時短を続けざるを得ない。いったい私のキャリアはどうなるのか?」と嘆く女性たちがいるという構図もあります。

成長と活躍は保障されているが、スーパーウーマンだけしか両立×活躍は厳しいというマッチョ職場なのです(すみません、あくまで個人への取材からの私見ですが)。

リクルートが変わる! しかも柔軟に! 私にとっても良い意味のショックですが、リクルートに追いつき追い越せでガツガツ働いてきた同業者にとっては、大ショックではないでしょうか?