フロア内は男性ばかり

私は去年、北海道支社から異動してきたのですが、法人営業第二部としては最年少の営業部員だということでした。フロア内はほとんど男性社員ばかりなのですが、仕事がしづらいと思ったことはありません。まるで娘のように可愛がってもらい、親身になって相談に乗ってもらいながら、仕事をしているという感じです。

異動になってから1年が経って思うのは、この部署での仕事を担うに当たって女性であることはいま、一つのメリットであるということです。

近年はホテルでも女性からの視線での提案がよく求められますし、また、いまはまだ競合他社も含めて営業担当者は男性ばかりなので、お客様から本当に顔を覚えてもらいやすいです。

お酒の営業で何よりも大事なのは、飲食店のお客様がお店で出す銘柄を変えようと思ったとき、営業担当者の顔を思い出してもらうことです。「うちのビールを売ってください」と無理強いするのではなく、何かあったときに相談してくださるような関係を一つでも多く作っておく。それが重要です。

だから、現在のホテルへの営業であれば、総支配人だけではなく、各レストランのマネージャーの方々とも、普段からきちんとお話をしておかなければなりません。いくら総支配人がアサヒ党であっても、実際の現場から声が上がってこなければ何も変わらないですから。

そのために大切なのがとにかく顔を出し、信頼されるような人間関係を築くことで、その積み重ねが何か変化を彼らが求めたとき、「それなら○○さんに何か相談しようか」という声につながると思っています。その意味で数少ない女性営業部員であることは、自分の個性を活かしやすいと感じています。

ただ都内では他社も女性の営業が増えてきていて、地域によっては4社とも女性という地区も出てきています。それだけ現場が変化してきたということかもしれません。