出口流「お金づきあい」2つのポイントを大公開

では、この講義では何が学べるのでしょう。貯蓄の目安や投資すべき銘柄を知ることは、ある程度実生活で役には立ちます。しかし、その知識は他には応用が効きません。ですので、この講義では小手先のノウハウの習得をゴールには掲げませんでした。

では、若者に本当に必要な知恵とは何か。それは、みなさんがオジサンやオバサンになっても使える、一生モノの「お金リテラシー」であり、年収200万円でも1000万円でも考え方を変える必要のない、不変の「お金の原理原則」です。

本書では、お金をとっかかりにして、政治、経済、歴史、国際社会など、多角的なテーマを取り上げています。社会や時代が変われば、お金の常識も変わるからです。高度成長時代とは違う日本の現状を正確に把握して初めて、今を生きるみなさんにとっての「お金づきあい」というものが見えてくるのです。

講義のゴールは2つ。

(1)お金のことで死ぬまで不安に思うことなく、楽しく生きていけるようになること。
(2)お金に支配されることなく、お金を支配できるようになること。

それを達成するために、5つの受講科目を設けました。一歩一歩、学んでいきましょう。そして、分らない点、質問したい点があれば、気軽に僕のアドレスまで連絡をください(宛先:hal.deguchi.d@gmail.com)。

みなさんにはこの先60年、70年と続く人生の最後の最後まで、自由に、楽しく、果敢にチャレンジしながら生きてほしい。この本には、これからの日本をつくる20代、30代の若者に、僕が一番伝えたいメッセージが詰まっています。